ぽらろいどの日記

新しい知見を得たり、得られた知見を記録したり共有したりする場を予定しています。

「弱いつながり」について理解を深める

問題意識

情報共有が活発でないことで、問題が生じる。例えば、作業待ちの発生、些細なTips・基本的なドキュメントが共有されない、小さな懸念を共有しにくい、孤立感の増加など。

この問題に関して「どのような情報共有をしている組織が良いのか」「それはなぜ良いと言えるのか」について理解を深めたいと感じた。

そこで、Twitterを見ていたところ以下の記事が流れてきたため、興味を感じて読んだ。

https://bnl.media/2018/06/socialnetworks-vol1.htmlbnl.media

記事の理解

記事からの学びとして、以下のような点が参考になった。

  • 弱い繋がりの重要性
    • ふつう、情報は集団間で分断されているため、外から有利な情報を仕入れられる「橋渡し役」の存在が重要となる
  • 強さと弱さの長短
    • 弱い繋がり
      • 新しい情報をもたらし、新しいアイデアを生む一方で、チーム内での相互信頼や合意形成は不十分になりやすい
    • 強い繋がり
      • 新たなアイデアをうまく取り入れるための相互的信頼を形成できるものの、視野の狭い合意形成が行われ、早合点による判断ミスが生まれやすくなる
  • バランスの取り方
    • 共有する情報の種類が少なくシンプルである場合や、変化のスピードが遅い情報を得る場合には〈橋渡し〉に富んだネットワークが好ましい
    • 一方、共有する情報の種類が多く複雑である場合や、変化のスピードが速い情報を得る場合には〈結束〉したネットワークが望ましい

感じたこと

総じて、以下のような方針を立てられそうだと感じた。

  • チーム内
    • チームの変化に向けて必要な結束を確保するために、信頼関係の構築に取り組むと良い
    • 複雑な情報から適切な情報を選択して共有、また重複しやすい情報からでも新情報を得られるメリットを享受するため、多くの情報を日常的に共有すると良い
  • チーム外
    • サイロ化や視野狭窄を防ぎやすくするため、定期的・断続的に情報を仕入れられるようにしておくと良い
    • 一方、チーム内情報共有のメリットを侵害する可能性があるため、外部との情報共有に神経質になることは有意義でないかもしれない

もちろん、「チーム外」でも友人的関係を育成・促進することで、組織全体の変化に向けて必要な結束を確保できるので、どのチームにどの効果を及ぼしたいかによって戦略は柔軟に変更されるということはあると思う。

ただ、「チームでお互いに作業を連携させなければならないが、ほとんど関係構築もせず、情報共有もない場合」などは、弱い・強いつながりのどちらのメリットとも関わりが薄い状態なので、いずれにしても点検が必要だと言えるのかもしれない。

まとめ

漠然と感覚的に「チームはこういう方向に進んだ方が良いのでは?」みたいに感じることはあったものの、それが何故なのか、どういう方向なのかについて、いま少し言語化しやすくなったように感じる。言語化しやすくなることで、また悩んだときに状況や理解を整理しやすくなったかと思うので、できればアクションにも繋げていきたい。